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俺と糞ジジイのやり取りを聞いていた爺さんが1歩、病室の中に足を踏み入れた。 「聞き捨てならぬ事を言う奴等じゃの。その出来損ないと言う和樹は、立派に自立しておる。御主の方が出来損ないじゃ。今後、ワシの孫と和樹に用があるなら、筒井竹蔵を通してもらわねば、逢わせる訳にはいかぬ」 「ついでに、柳瀬組にも通してもらわねぇとな」 爺さんの言葉の後に、遥が言った言葉。 「裕香の腹の子は、腐った松尾家の子じゃねぇ。俺と裕香の大事なガキなんだ。てめぇ等が何を考えているか知らねぇが、俺はてめぇ等を親だとは思っちゃいねぇ」
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