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「あんさ、爺さんって何モン?」
「ただの彫り師じゃ」
恭平の問い掛けに、そう答えた爺さん。
そして、口角を上げて笑う遥。
爺さんが本来何モンか……?なんて事は関係ねぇ。
俺にとっちゃ大事な家族の1人なんだ。
「んで、裕香ちゃんはどうなったのさ?」
「真殿がついているから大丈夫だ」
恭平の問い掛けに、そう答えた俺。
普通分娩なら、立ち合いも出来たが、帝王切開だと話しは別だ。
予定日より早いが、それも仕方ねぇ。
裕香と和馬の為なんだからな。
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