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俺達は、和馬が産まれるのを待ちながら、病室で待機していた。 「松尾さん、明美先生がお呼びです」  病室の出入り口で、そう言った看護師。 ベッドサイドに腰掛けていた俺は立ち上がり看護師の傍まで足を進めた。 『こちらへどうぞ』と言った看護師に案内され、分娩室と書かれている場所に、足を踏み入れた。 「衛生上、こちらを着て、こちらは被って下さい。それと、マスクをして、手を洗って下さい」 看護師の指示通りに、水色の服のようなモンを着て、キャップをかぶり、マスクをつけてから手を洗った。
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