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瞼を開けると、空になりかけの点滴の容器が見えた。   まさかの病院に逆戻りかよ。 なんて思う俺に看護師が、点滴の針を抜きながら言った。 「退院したからと言って、飲み過ぎはいけませんよ」 起き上がり、ベッドサイドに腰掛ける。 頭が痛むのは、所謂二日酔い状態ってとこだろ。 恭平に負けたくねぇと思いながら、飲んだ日本酒。 だからと言って、飲み過ぎで病院に居るのは初めてだ。 そんな事よりも俺の脳裏に浮かぶのは、まったく違う事。
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