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「僕は、もうあの家には居たくない。だから、家を出て来ました」
お茶を一口飲んだ翔太が言った言葉。
リュックを持った時、そんな感じは何となくしていた。
「恭平さん、僕が来ると兄さんに迷惑をかけますか?」
なんて言う翔太は再び俯いた。
まだ16の翔太が自分で決めて行動した。
「和樹は迷惑なんて思わねぇよ。でも和樹ん家に翔太は住めないんよ」
裕香ちゃんは和馬を産んでから、まだ3日しか経ってない。
退院して来てからも、和馬の事があるから翔太まで気を回す余裕がないと俺は思う。
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