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目の前の翔太から鼻を啜る音が聞こえてきた。
「泣く事なんてねぇよ。俺が翔太の面倒くらい見てやんよ」
そう言ってやると、顔を上げた翔太の目から涙が流れた。
「この家の隣が和樹ん家。だから、此処に住めば良いじゃん。翔太が気が済むまでってどうよ?」
なんて事を翔太に言っているとリビングのドアが開いた。
「誰だ。ソイツは?」
なんて言うのは、遥さんな訳で『和樹の弟』と答えると『似てねぇな』と言った遥さんは、冷蔵庫から缶ビールを取り出すと、1人掛けのソファに座った。
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