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「翔太、この人は遥さん。血は繋がってないが俺と和樹の兄貴的存在の人なんよ」
柳瀬組の若頭は付けずに、そう言って翔太に紹介した。
「初めまして。松尾翔太です」
翔太は、そう言ってから頭を下げた。
「恭平説明」
なんて言われ、俺は遥さんに話す。
「遥さんも和樹の親と対面したじゃん。そんな親が居る家から、車椅子で1人で此処まで来た翔太なんよ。早い話しが家出なんだけど」
俺が遥さんに言うと、それを聞いた翔太は、また俯いた。
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