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「翔太、学校は?」 「退学届けを出して来ました」 「いつから、家出をする計画を立てたんよ?」 「4月になってからです。僕は両親よりも兄さんの方が良い。あんな親、居ない方が良いんだ」 翔太は俺の問い掛けに、そう答えた後、奥歯を噛み締めている。 和樹を絶縁した和樹の親。 でも、翔太だけは可愛がっていたはずなんだが、どうやら違ったみたいじゃねぇの。 なんて思っていると翔太の腹がグゥーと鳴った。
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