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和馬が産まれて4日目。 その日、お爺さんの後から、恭平君に車椅子を押してもらいながら入って来た少年。 「もしかして、あなたは翔太君?」 そう問い掛けたのは、和樹から話しを聞いていたから。 「初めまして。松尾翔太です」 キチンと挨拶をして頭を下げた翔太君。 「あんさ、翔太は家を出て来たんよ」 恭平君の言葉を聞いた私は翔太君に言った。 「私は理由は聞かない。でも和樹にはキチンと話しをしないと駄目」 私の言葉に『はい』と答えた翔太君。
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