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「どちらにせよ、また賑やかになるの」
お爺さんは、目尻を下げ、そう言った後、その先を言葉にした。
「人には、それぞれ言えない事もあるもんじゃ。じゃが、和樹は翔太を追い返しはせんじゃろ。皆、大切な家族じゃからな」
その言葉を聞いて、私は強く頷く。
どんな理由にせよ、翔太君はこの街に来た。
きっと和樹を頼りに頑張って来たのだと思う。
「翔太君、私はあなたを歓迎する」
正直な気持ちを私は翔太君に言った言葉。
お爺さんを連れて、病室を出て行った恭平君と翔太君。
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