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『ビールは?』と聞かれ『飲まねぇ』と答えた。 俺ん家と違い、リビングにはソファが置いてある。 2つある1人掛けの1つに座った俺。 「兄さん」 俺を呼ぶ翔太の声が聞こえ、そちらに視線を移した。 「遥さんが、家用の車椅子と僕のベッドを買ってくれたんだ」 そう言いながら、車椅子の車輪に手を添え、こちらに来る翔太。 「遥、悪いな」 「俺の弟みてぇなモンだから気にすんな」 俺の言葉に、そう言ってくれた遥。
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