(25)

31/32
前へ
/350ページ
次へ
翔太が車椅子生活になってから、ずっと俺のせいで……そう思いながら生きてきた。 こんな俺に対して、恨み事を言わず俺の傍に居たいと言う翔太。 「風呂なら、俺が入れてやんよ」 恭平の言葉が聞こえ、瞼を開けると缶ビールを片手に、3人掛けのソファに座った恭平が居る。 「和樹、てめぇは1人じゃねぇ。俺も恭平も居るんだ。それに、翔太の部屋は使ってねぇ部屋にした。助け合って生きてみんのも良いじゃねぇか」 遥の言葉を聞いて俺の中でそれも有りだなと思えた。
/350ページ

最初のコメントを投稿しよう!

241人が本棚に入れています
本棚に追加