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「翔太、何も心配すんな。俺が養ってやる。だから、地元に帰る必要はねぇ」
「ありがとう。兄さん」
久しぶりに見る翔太の笑顔。
詫びるとか詫びねぇとかじゃなく、普通に接していたら良いんだと思えた。
「病院に帰るから翔太の事を頼む」
俺の言葉を聞いて『任せろ』と言う恭平。
新しい家族の形。
頼ったり頼られたり、気軽に出来るかけがえのねぇダチ。
そして、血は繋がらないが大切な兄貴。
俺の周りに居る奴等は、全員あったけぇ。
なんて事を思いながら、自宅で風呂に入り着替えた俺は、洗濯してある作業着を紙袋に入れ、裕香が待つ病院へと向い思う。
今が幸せだと……
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