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病院の駐車場で、先にお爺さんを後部座席に乗せ、私は助手席に乗り込む。 「和馬、ママの所に行け」 和馬にそう声をかけた和樹は、私の腕に和馬を渡してくれた。 何をする時でも、和馬に声をかける和樹。 和樹に抱かれると眠る和馬。 それが不思議だけど、成長が凄く楽しみだと思う。 運転席に乗り込んだ和樹がエンジンをかけ、車を走らせる。 ちらりと和樹を見ると、その横顔に父親を感じた。 そんな和樹も悪くないと思い、和馬を見ると和樹の顔に良く似ていた。
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