241人が本棚に入れています
本棚に追加
『爺さん、裕香ちゃん、退院おめっとうさん』と言ってくれたのは、ヒラヒラがついたピンクのエプロンをつけている恭平君。
「和馬、パパでちゅよ」
傍に来て私が抱いている和馬の顔を覗きながら、恭平君がそう言った。
「馬鹿か。俺がパパだぞ」
今度は遥さんが、恭平君の身体を押し退け、そう言いながら和馬の顔を覗く。
「もう2人とも、馬鹿な事は言わないで、早くすき焼きの用意してよ」
リビングに後から入って来た翔太君が、遥さんと恭平君に呆れた顔で言った。
最初のコメントを投稿しよう!