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『爺さん、裕香ちゃん、退院おめっとうさん』と言ってくれたのは、ヒラヒラがついたピンクのエプロンをつけている恭平君。 「和馬、パパでちゅよ」 傍に来て私が抱いている和馬の顔を覗きながら、恭平君がそう言った。 「馬鹿か。俺がパパだぞ」 今度は遥さんが、恭平君の身体を押し退け、そう言いながら和馬の顔を覗く。 「もう2人とも、馬鹿な事は言わないで、早くすき焼きの用意してよ」 リビングに後から入って来た翔太君が、遥さんと恭平君に呆れた顔で言った。
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