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和樹の方を見れば、お爺さんを部屋に案内していた。 「裕香姉さん、今日からお世話になります」 翔太君は、私の前まで来ると、そう言って頭を下げた。 「家族なんだから、頭を上げて」 私の言葉を聞いて、頭を上げた翔太君。 「僕、勇気を出して、家を出て来て良かった。兄さんの他に、新しい兄さんが2人も居るから毎日が楽しいんだ」 家族なんだから、敬語は……と思っていただけに、普通に話してくれる事が嬉しいと思った。 「和馬を寝かせて来る」 和樹の言葉が聞こえ和馬を和樹に渡す。
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