241人が本棚に入れています
本棚に追加
「やっとゆっくり寝れるね」
和馬とは、反対側に寝ている和樹にそう言うと『あぁ』と答えた後、私の身体を引き寄せた。
病院のベッドとは、広さが違う。
「これから、また忙しくなるが日曜日は休みにした」
その言葉に『うん』と答えた。
「それに、裕香の言葉があったから、俺は翔太に兄貴らしい事が出来た」
「みんな家族だからね」
「そう言ってくれる裕香が、愛おしくて堪らねぇ」
重なり合う唇と唇。
そこから伝わるのは、【愛】
こんなにも愛おしい人は、和樹しかいない。
唇を離した和樹は私のオデコに、キスを1つ落とす。
私は瞼を閉じ眠りの世界へと入った。
お互いに『おやすみ』と言った後に……
最初のコメントを投稿しよう!