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「和樹が言うのなら、蓮の華を彫らせてみようかの」   そう言ってくれた爺さんの言葉に強く頷いた俺。 「レイちゃんにせよ。 和樹にせよ。 良い表情をするようになっておる。 過去に起きた事は消す事は出来ぬ。 そのまま、今を大事に生きていれば、人としてまた成長出来るじゃろ。 ワシもまた、家族の為に健康を気遣い長生きせねばの」 目尻を下げ、そう言った爺さん。 そんな爺さんを中心に、俺達、家族は存在する。 だからこそ願う。 これからも、まだまだ長生きしてもらいてぇと……
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