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和樹の起きがけの掠れた声。
煙草を咥え、眩しそうに目を細める顔。
前髪を後ろに流す仕種。
まだまだ、他にもドクンと鳴る時が沢山ある。
きっと、これからも和樹にときめきを感じながら、生きていくのだと思う。
そんな私も悪くないと思いながら、食卓テーブルにおかずを乗せた器を並べていく。
もちろん、手製のぬか漬けも忘れない。
「レイちゃん、おはよう」
「お爺さん、おはよ」
些細なやり取りでも、私の心の中がポカポカする。
家族が居るから、今日も笑顔でいたいと思える様にもなれた。
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