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「僕、彫り師になれるかな?」
和樹の背中に、ある程度の筋彫りが入り、私がアフターケアの為にクリームをに塗っている時、翔太君が言った言葉。
「やっぱり、車椅子に乗ってるから無理なのかな?」
「努力もしねぇうちに無理だと決めつけんな。翔太が、やりてぇなら爺さんから学べ。爺さんは、むやみに駄目だとは言わねぇからな」
翔太君の言葉に、そう返したのは、和樹。
「良かろう。それもまた、翔太の進歩なんじゃからな」
お爺さんの言葉を聞いて『お願いします』と頭を下げた翔太君。
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