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「次は、翔太に教えねばならぬ。ワシの技術が受け継がれると思うと嬉しい事じゃ」
お爺さんは、そう言うとグラスに入ったお茶を口にした。
昔からある手法。
機械を使うのではなく、手で彫る手法は、これから先も残るだろう。
なら、私は私が出来る事をサポートしていこう。
それは、全て私の大切な家族の為に。
「お爺さん、まだまだ長生きしてね」
私の言葉を聞いて頷いたお爺さん。
血は繋がらないけど、私の大切なお爺さん。
隼兄が紹介してくれたから、お爺さんに巡り逢えた。
そして、お爺さんが居たから、和樹にも巡り逢えた。
未来を見据え、生きていきたいと強く思った。
大切な家族と一緒に……
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