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6月17日、土曜日から始まった筋彫り。 彫るのは、恭平。 背中に激痛を感じながら、恭平との想い出を頭に浮かべた。 ガキん頃から、無表情だった俺。 自分を殺し、腐った親の言いなりに生きていた。 「あんさ、死んでんよ。目が」 4歳のガキの恭平が俺に言った言葉。 「生きてるんだから、笑えよ」 恭平の言葉に、何も答えなかったが、その日から常に俺の傍に恭平が居る様になった。 ウザいと思う俺と、どこか信頼している俺が居たのは確か。
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