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気付けば、17年共に生きていた。 その恭平が、俺の背中に上書きをしている。 「和樹の家族に対する想いも、翔太が和樹に対する想いも、俺が背負ってやんよ」 なんて言った恭平に、何も答えなかったのは、俺のプライド。 俺の家族の人生は、全て俺が背負う。 それだけは誰にも譲れねぇ。 恭平が筋彫りを入れた後、裕香がクリームを塗ってくれている。 「僕、彫り師になれるかな?」 翔太の言葉が聞こえ、俺の口元が緩む。 ガレージには連れて行っているが、翔太は翔太のやりたい事を見つけて欲しかった。
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