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煙草を吸い終えた頃、『ホカホカの和馬だよん』と言って、リビングに入って来た恭平の腕の中には、バスタオルに包まれた和馬が居る。
恭平から受け取り、ソファに寝かせ、身体を拭いてやる。
「なんか変」
「何がだ?」
「あの無表情MAXの和樹が、パパしてんのが」
「父親だから、当たり前だ」
なんて会話をしながら、和馬にオムツをつけてパジャマを着せる。
自宅から持ってきた白湯が入った哺乳瓶。
それを和馬に飲ませる。
「和樹、パパの顔してんじゃん」
俺にそう言った恭平はリビングを出て行った。
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