(29)

2/22

238人が本棚に入れています
本棚に追加
/350ページ
和樹の背中に筋彫りを、初めて彫った時、俺の中で何かが目覚めた。 SEXするとは、違う快感。 しかも、自分の腕に墨を入れた時には、得る事が出来なかった感触に、心が震えた。 俺は、爺さんにも負けないくらいの彫り師になれる。 なんて自信まで、芽生えた。 もしかしたら、俺は彫り師になる為に生まれて来た。 なんて思ったりもする。 俺は気づかなかったが、ある意味、ドSなのかもな。 和樹の背中に墨を入れる度にそう思う俺ってどうよ?
/350ページ

最初のコメントを投稿しよう!

238人が本棚に入れています
本棚に追加