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そんな日々の中、和樹の脇腹に墨を入れるのは、彫り師としての【麗】である裕香ちゃん。 筋彫りを含め、全て裕香ちゃんが彫る事になった。 その為に、和馬が寝てる時、ひたすら腕を磨く裕香ちゃん。 俺とは違い、繊細な手法を練習している。 「きっと、最初で最後。だから、感謝の気持ちを込めて彫りたい」 なんて言う裕香ちゃんは、フワリと微笑む。 日に日に、笑顔を見せてくれる事が多くなったから、俺の心臓がときめく訳で、敢えて表に出さない。 それはある意味、修行僧の気分。
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