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次に来たのは、柳瀬組のお墓がある敷地。 柳瀬組先祖代々のお墓の近くにあるのが、隼兄のお墓だと遥さんが教えてくれた。 「隼人、お前も俺も振られちまったな」 和馬を片手に抱いて、隼兄のお墓に向かって、そう言った遥さん。 「隼兄、私の大切な旦那様と大切な我が子達、それと大切な家族と来たよ。長い間、来れなくてごめんね。もう私は大丈夫だよ」 手を合わせ、そう言葉にした時、暖かい風が吹いた。 『裕香、幸せになれよ。ついでに遥を頼む』 そう言った隼兄の声が聞こえた様な気がする。
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