龍の骨

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 だから、どこから始まったのかはわからないが、僕はその石が欲しくて仕方なくなった。  しかし、せいちゃんは飽きるどころか、ますます依存しているように見えた。僕が彼を目にする時は、必ずと言っていいほど、ポケットに手を突っ込んでいるのだ。  僕はポケットで弄ばれる骨をイメージした。  そして、そのイメージは強烈な嫉妬へと形を変えるのだ。  思い切ったぼくは、 「その、骨、僕にくれへん?」 と訴えてみた。  残暑が酷く、むっと熱をもった日であったのに顔を真っ赤にしている僕とは違い、せいちゃんは汗もかかず真っ白な顔で、 「あかん」 と、それ以上迫れば、刺してやる。というほどの強い拒絶を示した。  僕は唇を噛みながら、友情が砕ける音を聞いた。
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