事情

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事情

白金の城に着いた一行はマジェスティを先頭に城の中に入って行き、かつての使用人である管理人の前まできた。それぞれ体重や防具、武器をそれぞれ測り食料を渡される。食料は1日分。魔物達は時間毎にどれかは活動をするため眠る事は難しい。故に1日をオーバーすると死んでいく確率が急激に上がる。。そんな注意を使用人から改めてされて私たちはダンジョンへと足を踏み入れる。カビ臭い地下は使用人達ですら何層あるのか知らされていないらしい。家主を地下に見送るだけにさせられていたらしい。今の所階層としては六の階段を降りて帰って来たものが最大らしい。何処に階段が有るかなどはそれぞれの利権に繋がるため自分たちで探していくしかない。マジェスティもまた地下通路の位置を私たちに教える事はなかった。彼の場合は興味本位でダンジョンに入って欲しくないからだという。彼が下層へ行く階段を教えて何人帰って無いのか人数は言わなかったが、切迫した人間がこのダンジョンに最後をかけるのだ。つまり私達もまた一緒である。
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