緊張感

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緊張感

「皆んな此処からはモンスターがかつては沢山居たからこの階の下へ向かう階段と今までの道のりを地図にして渡しておく!逸れたらさっきやった様に階段まで走るんだ。僕がこの先は戦闘を請け負う。モンスターは視界に入るまで襲って来ないから次の角まで先に行って待っていて貰おうと思う。イオさんも戦闘経験があるからもしもの時は皆んなを戦闘で守ってやって欲しい。くれぐれも角から服も武器も出さない様に注意してくれ。」 「「「「「わかりました」」」」」順々に地図を貰い確認する。ケモノの臭いは更に濃くなっている。 階段を降りて角を曲がると直ぐにケルベロスの様な三つの頭を持つ犬が佇んていた。剣を抜くマジェスティに続いて皆も続く。 「イオを先頭に走れ!道は作る!」マジェスティがステップを踏む様にケルベロスの方に駆けて行く。ケルベロスの三つの頭がマジェスティのステップを残した後を次々に向く。どうやら脳は一つの為マジェスティのステップには丁度処理がややこしくなるのだろう。五人はそれでも油断しない様に必死に駆け抜けて行く。しかしマジェスティとケルベロスの距離が近くなり過ぎたのだろう、どんどんステップの幅をマジェスティは大きくしたもののステップの幅が足らなくなって来て遂にマジェスティに飛びかかる。 マジェスティは剣で応戦しながら話しかける」 「イオ。そこからで良い煙玉をケルベロスに投げてくれ」そう言うと同時にマジェスティはゴーグルをかける。 「皆んなもゴーグルをかけろよ!」そう言ってイオはゴーグルをかけ煙玉を投げつける。後ろの煙を察知したケルベロスはマジェスティを超えて走って行った。 「あのケルベロスは蛇の頭を持っていた。蛇は臆病だから状況が掴めないとあぁ言うふうになるんだ。さぁまだ宝は出くわしてない。ここからだ!頑張るぞ!」
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