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第34話 イケメンのお父さん 2
その営業所の販売員の女性達の化粧が濃くなった……
『今日こそは……!!』
彼女達の意気込みが感じられる。
「Nさん、今週の目標は?」
「はい、イケメンお父さん1名と仲良く成ります!!」
所長は『成績のほうは?』と聞きたかったが、彼女の鼻息は荒かった。
「いつも成績トップの Sさん、今週の目標は?」
「はい、特Aコース3件は楽勝なので、イケメンお父さんゲット3人を目指します!!」
〔Sさんまでイケメンお父さん狙いなんだ……。by所長〕
販売員の先発隊が出て1時間後に報告の電話が入った。
「R です!イケメンお父さん1名ゲット!今から上がり込んでイチャイチャします!!」
所長の指示も聞かないまま電話は切られた。
〔何の報告や? by所長〕
まだ事務処理をしていたMは、イケメンお父さんをゲットしたという Rに激励のLINEのメッセを入れる。
『皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ!』
『御意!でも手を握られたら、どうすれば?』
『それは、〔握り返す〕だよ!』
しばらくして返信メッセが有った。
『Rはイケメンお父さん1人を圧倒して攻略!』
『アッパレ\(^-^)/』
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