第35話 教材販売で忖度そしてセクハラか?

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第35話 教材販売で忖度そしてセクハラか?

世の中、良い人ばかりとは限らない。 そのお父さんはクセが有った…… 「子供の教材やな、いくらすんねん?」 「はい、お子様に合わせて、いろいろセット内容が有りまして、月々3000円からの分割払い、一括払いなら金利分の10%がお得に成ります。 たとえば、当社独自開発のスーパー参考書と問題集を1年間続けて頂くコースが小学一年生では36000円。 そのスーパー参考書と問題集、そして定期テスト対策ドリルのの3点セットの1年間コースが小学二年生から48000円など…………。」 「そのゴチャゴチャした説明要らんから、ズバリお勧めは、どのコースでいくらやねん?」 「はい、ズバリ 小学1年生から中学3年生までの特別スーパーフルセットで150万5000円、スーパーフルセットが75万5000円がお得かと。」 「お前なあ……たかが小学生中学生の教材で150万は無いだろ。半分のコースでも75万やて? 恐ろしい!!アカンアカン出直してこい!」 「あのう、お父様には嬉しいキックバック特典というのが有りまして、お子様の成績が上がりましたら、お父様にコッソリ毎月一万円のお小遣いが振り込まれます。」 「んっ?なんや、それを早う言わんかい。つまり妻に内緒で小遣い貰えるっちゅう(裏金)特典なんやな? まあ、話しは分かったわ。 他に特典は無いんかい?」 「他に特典ですか?…………。」 「アンタも大変な目をして教材売っとんのやろ? 楽して稼いでもエエんじゃないかい?」 「楽して稼ぐ………ですか? それは………どういう働き方なのでしょうか?」 「つまり………これや!」 お父さんは私のお尻を触ってきた。 「えっ?………私、そういう女じゃ無いんで!」 「そうかあ、残念やな。良さそうな教材やと思ったんやけどな。」 「あのう……お尻触るだけで良いんですか?」 「アホやな………ヤらせっちゅう事よ、ハハハ。まあ冗談やけどな。どうか知らんけど。まあ挨拶代わりやな。まあタダとは言わんよ。タダとは………ハハハハハハ。」 「特別スーパーフルセットで………どうですか?」 「アホか………150万有ったら何回ソープ行けんのや?」 「いえ、150万は飽くまで教材だけの値段ですから。それにキックバック特典も有りますし……。」 お父さんは暫く考えた。 「その特別スーパーフルセット貰おうか?」 マジか? 絶対断られる思っていたから、逆にヤバいかも。 そのお父さんと契約書を交わし、連絡先を控えられた。これは呼び出されるヤツだな。 次に連絡が有ったのは1週間後……… 「届いたで教材、説明に来るか?」 一応新しい下着を着けて行った。 「この『勉強ナビ』というのを使って参考書と問題集、そして定期テスト対策の勉強を進めていきます。キャラクターの『勉チャン』が丁寧に楽しくお子様にナビゲートしてくれますから安心ですよ。」 「なるほどな、さすが特別スーパーフルセットと言うだけあるな。 ほな、ボチボチ特典貰おうか?」 何をどうしたら良いかな? 「脱ぎましょうか?」 「いや、ココはヤバいな、ホテル行こうか………ゆっくり話しようや。」 そのお父さんは、車で近くのラブホへ乗り着けた。 「シャワー浴びるか? ワシはどっちでも良いで。 汗臭いのも好きやしな。」 「それじゃあ、シャワーお先に使わせて貰いますね。」 〔一回だけかな? それとも、また呼び出されるのかな?〕 「遅かったな、念入りに洗ろうて来たんか?」 「すみません、この度は契約有り難うございました。 どうサービスすれば良いですか?」 「まあ普通にしててええよ。 したい時は仕掛けたるから。」 「時間も勿体無いですから私からサービスしましょうか?プロでは無いですが。」 「そうかあ………じゃあ適当にお願いするわ、いや無理強いするのは趣味じゃないからなあ。」 このお父さんは最後まで彼からは何もしなかった。 ちょっと拍子抜けだった。
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