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第36話 次のセクハラお父さん ①
「おおっ、良いケツしとるのお!」
いきなりお父さんにお尻を触られる。
「姉ちゃん、なんぼや? ああ、立ちんぼや無いんやな? 子供の教材? 大人の教材は無いんか?」
「はい、小学生からの学習教材を紹介してるんで、大人用は無いんですよ。」
「そうかあ……なんか契約したら特典として『1時間自由にして良い』とか無いんか?」
〇〇はちょっと考え込む………
〔ヤらせたら契約してくれるヤツかな? いや、もう少し勿体振ろう。〕
「お父様、特典として身体を自由にして良いとかは無いんですけど、説明は理解して頂けるまで丁寧にさせていただきます。」
「つまり手取り足取り丁寧に説明してくれるっちゅう訳やな。 ウチは近くやから寄っていくか?」
「あのう、ちなみにお子様は何年生でいらっしゃるんですか?」
「ああ、小学2年と3年や。」
〔よし!契約2件いただきだね!〕
自宅が近くだと言われたが、連れて行かれたのはラブホの1室だ。
「ここのほうが話が早いやろ? 教材の良し悪しはアンタに任せるわ。
脱がんのか? 時は金なりやで。」
奈美恵は少し固まってしまう。
「イヤなんか? イヤなら帰ってエエで、別に強要してる訳じゃ無いしな。」
「ご予算はおいくらの教材にしますか?」
「ああ、予算に依ってサービス内容も変わるって事か? お勧めは、いくらやねん?」
「特別スーパーフルセットは小学2年からだと140万で、簡易版は70万……。」
「これが140万かあ?」
お父さんは再びお尻を触った。
「どうしますか? どのコースが良いですか?」
「2~3万のは無いんか?」
「教材は……身売りじゃ無いんで。」
「それは……そうやろな。 アンタみたいなベッピンさんは値段も高いっちゅう訳やな。」
「いえ……身売りじゃ無いんで。」
最後まで拘(こだわ)ってみた。
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