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第39話 セクハラお父さんを手懐(てなづ)ける ①
「あなたの事はこれからJ(ジェイ)と呼ぶわ! 私を騙(だま)してハメようとしたんだから、しっかり罪滅ぼしして貰(もら)うわよ!」
セクハラお父さんはグウの音(ね)も出ない。
「先ずは足に成って貰うわ! 私の言う所へ車で連れて行くのよ!」
私は J (そのセクハラお父さん)の運転する車の後部座席に乗り込む。
「そうそう、いつも私をサポートしてドアの開け締めもするのよ! あんな事をして……反省しなさい!」
最初が肝心だから。 甘い顔をすると男は『この女ヤれるのかな?』って直ぐに思うからね。
「J!そこのコンビニでストッキング買ってきて、サイズはMだから。これおカネ、お釣り返してね!」
私はストッキングを車内で穿き替える。 ふとバックミラーで J が物欲しそうに見ている。
「アンタ、全然反省してないね! 見るんじゃ無いわよ!」
「すみません、あんまり綺麗な おみ足だったもので……。」
〔ウソおっしゃい! どうせパンティーでも見えないかと思ってたんでしょう!〕
「◯◯さん、次はどこへ行きますか?」
〔なんかイライラするし……分かんないけど ムラムラする………〕
「そこを右に曲がって左へ入って!」
「◯◯さん、この『ラブホ夢の国』で良かったですか?」
「ああ、2時間後に迎えに来なさい。」
…………………………
「◯◯ちゃん久しぶり。また一段と綺麗に成ったんじゃない? 会えて嬉しいよ。シャワー使う?」
「社長さん有り難うございます。またお客さんを紹介してもらって良いですか?」
「ああ、◯◯ちゃんになら喜んで協力させて貰うよ。」
「嬉しい!短い時間ですがサービスしますね。お風呂で背中も流して差し上げますよ。」
「◯◯ちゃんと過ごす時間は楽しいよ。お互いWIN WINの関係で居たいね。」
…………………………………
「PP社長の紹介で来たんだね。あの社長には世話に成ってるからねえ………
それで商材は何なの?」
「はい、小学中学の学習教材なんです。アニメキャラクターがナビゲートしてくれて好評なんです。PP社長もQQ様もお孫様用に契約してくださって………。」
「そうか、じゃあウチも………だな。
お昼食べて行かない? 今から出前取るんだよ。」
「ありがとうございます。では遠慮無く………
それから、もう少しだけ商材のご説明を………。」
「いやもう説明は充分だよ、教材が高額なのも知ってるから。」
そう言ってTT社長は私の手を握った。
……………………………
「◯◯さん……御盛んですね。」
何故か J がイライラしている……男の生理か?
「何か不満でもあるのか!」
私は弱気を見せない。
「僕だって………!」
「分かったよ、これで遊んでこい!」
私は財布から5万出した。
〔これじゃあヤクザの上下関係だな。〕
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