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第41話 セクハラお父さんを手懐(てなづ)ける ③
『恐れ入ります、私 ポンタ教育社の**◯◯と申します。 今日は小学生中学生をお持ちの皆様に大人気でお得な学習教材をご紹介しております……。
はい、……小学生中学生のお子様は居ないんですね。金の取引なら話を聞く……分かりました。また別の機会にお願いいたします。』
『恐れ入ります…………………
はい、お孫様も成人してるんですね。 ヤバい薬ですか? ああウチには無いんです、すみません。』
「J……ヤられたな。 こりゃあ教材販売には使えない名簿だな。値切ったからか? そういう客層の名簿は置いてなかったのか?」
「姐さん、すみません。 俺が値切ったからですかね……。」
「真相は分からねえが、情報屋も気分が良いと特上の名簿を出すんじゃねえか? まあ、もう一度値切らねえで買ってくるかだな。」
「へい!分かりました。」
……………………………
「あのう、情報屋の方でしょうか?」
「なんでえ?気持ち悪い言い方だな。」
「出来れば特上の名簿をいただきたいのですが……。」
「ああ、そういう事ね。 良いよ、じゃあコレね。」
………………………………
「姐さん買ってきました、値切らずに。」
「よし! じゃあ早速 電話を掛けてみよう!」
『恐れ入ります……はい、小学生から中学生まで使える優秀な教材が欲しいとおっしゃるんですね?
丁度良かったです。今キャンペーンををやっていまして、小売希望価格100万のところ、企業努力で何と半額の50万! そして、今なら金利と送料は当社負担です!早い者勝ち!
ああ、値切るのは嫌いだから定価の100万で買いたい……と言われるんですね。 分かりました、おっしゃる通りに致します!ありがとうございます!』
「どうだ、J! これこそが プロも泣いて喜ぶスーパー名簿だよ!」
スーパー名簿を手に入れた◯◯は天下無敵、面白いように契約が取れた。
『1ヶ月の間に特別スーパーフルセット50本は……生産が間に合わないみたいです。少しセーブして貰って良いですか? 』by所長
「なんだ? つまらないなあ! せっかく大儲けしてやろうと思ったのに………。
こんな事じゃあ、教材販売も伸び代が知れてるなあ。
ちょっと他の商材も扱ってみるか?」
◯◯は少しヤバい商材に手を出した。
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