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そのあまりの異常な腐敗臭が気になった私は、思い切って、こっそり隣の真知子ちゃんに聞いてみた。
「……ねぇ?もしかしたら間違いかもしれないけど。なんか廣瀬さん、臭くない?」
と、私の言葉に首を傾げる真知子ちゃん。
何故だかわからないが――どうやら真知子ちゃんは、廣瀬さんから漂う……まるで魚の腐ったような異臭に全く気が付いていないらしい。
(……私の勘違いだったのかなぁ?)
勘違いにしては、かなりキツく鼻に残る匂いだったのだが。
すると、まるでそんな私と真知子ちゃんの会話が聞こえていたかのように――その後、普段通りに遊びつつも、少しずつ私を避け始める廣瀬さん。
なんと彼女は、私の目の前で露骨に真知子ちゃんだけに話しかけたりと――分かりやすく私を仲間外れにしてきたのだ。
(3人で遊んでるのに、2人に仲間外れにされたら……私、遊ぶ相手がいないじゃない)
あまりにもあからさま過ぎる友人の嫌な態度。
それに腹を立てた私は、公園から出て家に帰ろうとする。
が、開かない。
公園から団地の建物内に続く通路への扉が、開かないのだ。
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