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5.やっと言えるよ、大好きだ。
夕人の心の中に、あたたかいものが溢れていた。
それはとめどなく、何度すくっても足りないほどに……胸の中を優しく覆い、包んで柔らかく、癒し続ける。
目の前の景色が一気に、色づいていく。
優しく、あたたかく差し込んでくる光が、心に開いてしまった傷を少しずつ、塞いでくれる。
眩しくて仕方なくて。
目を細めて、噛み締める。
また早く、会いたい。
一緒に居たい。
ーーー俺は、速生のことが、大好きだ。
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