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「へえへぇ、わかりましたよ夕人先生。 ……じゃあ、着けてあげるからあっち向いて」 「……?ーーーああ、うん……」 (はい、無防備、警戒心ゼロ。) 素直に背を向けて(うなじ)を見せる夕人に近づき、両手でネックレスを首に装着ーー…した瞬間。 ーーーチュウッ! 「〜〜〜んっあ⁉︎」 肩を両手で掴み引き寄せて、その細く白い首筋に吸い付く。 「ん、⁉︎ーーっは、っぅ…〜〜〜っ‼︎」 れろり、ちゅちゅ、っと音を鳴らして舌と上唇でその薄い皮膚を挟み吸う。 (油断したなーーー。分からず屋ゆうと。) 「ばか、はやっ……‼︎ん、なにし……っ」 ーーチュッ! 強く響き渡るような音と共に、唇を離す。 「はい、。 じゃ、いってきまぁーーす」 「〜〜〜〜〜〜っ……!!」 すぐさま首を押さえ睨みをきかすが、後ろ手にフリフリとバイバイしながらリビングを出ていく速生の背中、『バタンッ』と玄関ドアの閉まる音。 「くっそ、あいつーーー……エロ速生……」 その“完了”が一体何の完了なのかどうか。 知ることになるのが実に数時間後であるとは、この時の夕人は全く思いもしなかった……。
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