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航の言葉に響は耳を傾け、相手が自分に最大のリスペクトで接しているのがわかると、航も相手の言葉を大事にした。
きっと響は、誰に対してもそうなんだろうと航は思った。
美代のように、いやほとんどの女たちのように、男の足元をすぐに見るようなことはしない。
美人はもう、育ち方が違うのよ美代さん。笑
「響、こんな人をいちいち相手にしなくてもいいのよ。キリがないわよ」
親しみたっぷりに、美代が目の前で航を下げると、響の心の中では、そんなことはないし、できないと否定的な意見が頭を持ち上げる。
高校時代の話になり、俺はモテたと言い張る航に対して、私は全くモテなかったと響は言った。
たいしてモテてなかった奴は、モテたと言い、学校のアイドルだった響は、全くモテなかったと言う。
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