内緒の食事会

1/2
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ

内緒の食事会

 次の日、志尊さんからメッセージが届いた。 「2月5日はどうですか?」  俺はちょうど休みだった。志尊さんも休みのようだ。 「じゃあ、ランチでも」。  そうなんだ。てっきり夜に会うものだと思っていた。  志尊さんも俺もそれなりにお酒を飲める方なので、飲むものだと思いこんでいた。  いや、昼から飲むつもりかもしれないけれど、それでも、なんとなく、送別会は夜、居酒屋で、ほろ酔いで思い出ばなしをしながらかな? と思っていた。  そして、その次に来たメッセージに、俺は驚かされた。 「二人で会うこと、誰かに言いました?」  え? 二人? 二人きりの内緒の食事会なの?  志尊さんがそんなことを望んでいるとは思いもよらなかった。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!