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「巻き込んでしまってごめんなさい。それ、うちの義父です……」
「あの人春子さんのお父さんなの? うえー!」
「義理の、です。縁を切った気になってましたが、相原組に利用されたみたいで……私のせいで琴さんを危険な目に遭わせてしまいました。ごめんなさい」
春子は琴に頭を下げる。
春子が彼女に関わったせいでこんな目に遭ってしまったのは事実だ。
「相原組に利用って……どういうこと? お兄ちゃんたちは?」
琴はまだひとつも理解できていないようだ。当たり前だ。突然すぎる出来事だった。
「……今、きっと相原組と……」
春子は先ほど起こったことを琴に話した。
すると徐々に琴の表情は曇っていった。
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