Night THREE

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「がっつき過ぎでした。……コンビニ行ってきて、いいですか」 「へ? コンビニ?」 「準備、してないので」 初めて見る、赤くなった進藤くんの顔。 ……ああ、ええと。そうですよね、私のが年上で大人なのにね。 むしろ、こちらこそ、スミマセン……。 なんだかいろいろ、気恥ずかしい。 でも。 「えっと。私も一緒に行っていいかな? アイス、食べたいし」 離れがたい気持ちと、熱くなりすぎた身体を冷やしたい。あと、なんか甘い物を食べたい気分。 私の申し出に、進藤くんがやわらかく微笑む。 「はい」 私が恋に落ちた瞬間の、あの微笑み。見てるこっちがとろけそうな、優しい笑顔。 進藤くんのコートを借りて、コンビニまでの、たかだか5分程度の道のりを歩く。 寒さを忘れるほどの暖かい思いでいられたのは、私が彼に寄せる想いと、彼が私に寄せてくれる想いが、同じだったから。 「叶絵(かなえ)さん、て。呼んでもいいですか」 「うん。……私も、雅貴くんて呼ばせてもらうね」 深夜。真っ暗な夜道。人の気配が途絶えているのをいいことに、私たちはひそやかに唇を求め合う。
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