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――数ヶ月後。
あれから保護施設の担当になったフルウは、徐々に大きくなる子ども達の面倒をみながら、ガラス張りの天井を見上げた。
透明な高い天井は、どこまでも続く大空と境がないように見える。
フルウは時折、遥か上空で旋回する大きな鳥の姿を見かけていた。
その姿を目にした日は、やたらと子ども達が「クルクル」と甘えてくる。
どんなに遠く離れていても、親子の絆は切れない。
それを実感するたびに、フルウは嬉しさに心震えるのであった――。
〜終わり〜
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