涙と笑顔の育む親子の物語

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11月某日 念願の第一子が生まれた。 破水から5時間で初めての割には 早い出産だった。 生まれた瞬間、あたりまえのことながら 赤ちゃんは泣いて生まれる。 元気な声を出して泣きながら、出てくる。 赤ちゃんの訴えはまだ話せないのだから 泣くことしかできない。 何かをしてほしいときは すぐに泣いてお知らせする。 生まれた瞬間、 どんな顔も愛しくて 目から溢れる涙でさえも 泣いているんだね、よしよしと 指で拭ってあげた。 泣いてる姿でさえも可愛くて愛しかった。 あれから数年経って いろんな人と話をできるようになり 余計な一言まで発するような 反抗期が始まっている。 姉弟喧嘩したり、 母と喧嘩して怒られて泣くこともある。 赤ちゃんの時は ただ泣くだけで可愛いと言っていた。 大きくなってからは 母の葛藤があるからか 泣いても可愛いやら 何やら思わなくなった。 でも何かがおかしい。 人間はストレスがかかると泣いて ストレス発散するという。 子どもに怒って 泣かせていいのだろうかと 自問自答する。 泣いて訴えているだから もっと優しく接するべきだったのか。 躾しないとと必死になるが 冷静になると何が正しいのか わからなくなる。 怒りすぎたら 親だとしても謝ってもいいと思う。 そしたら、親を憎まない。 感情的になったんだねと子供も冷静になる。 でも間違ってることは叱らないといけない。 子育てをきちんとしなければと思う 涙を出したいのは母親である私の方だ。 親子2人で泣いて抱きしめたら 笑顔になれる気がする。 感情のぶつかり合い。 お互いに本気になればいい。 気を遣ったり 親としてのマウントを取るから おかしくなる。 人間は間違う生き物だ。 平和な世の中が1番だ。 【 完 】
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