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私の体感では一瞬だったけれど、長い長い時間が経過していたのだろう。
私が目覚めて、棺桶みたいなコールドスリープ装置から出されると、周りに立っていたのは見知らぬ人たちばかり。医者や看護師の制服も、微妙に変わっているほどだった。
つい彼らから視線を逸らして、首を横に向ける。視界に入ってきた窓ガラスの外には、青く澄んだ空が広がっていた。
「雪、やんだんだね」
思わず発した言葉は、私としては、何気ない呟きのつもりだったが……。
「おお!」
「雪? それが、この子の……」
騒然となる周りの様子に、私は驚いてしまう。「何か悪いこと言ったかな?」と、心の中で小首を傾げるのだった。
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