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10話 -彼とドライブデート-
青年から彼に変わったことが
嬉しくて嬉しくて、幸せだった。
私は大袈裟だと思うが、
彼と出会ったのは運命だと思った。
今まで恋愛経験のなかった私が、
こんなにも幸せな恋愛をすることになるなんて
一人暮らし始めて無かったら、
彼がその日仕事を休んでいたら、
出会えてなかった世界線、
全てが奇跡としか言いようがなかった。
本当に出会えて、
本当によかったと心の底から思った。
彼と付き合って、すぐ母に報告した。
⦅実は...彼氏ができました⦆
母はびっくりしていた。
私には無縁と言ってもいいほど、恋愛に興味がなかった。好きな人もすぐできるタイプではなかったし、恋愛体質でもない。
そんな私のことを知り尽くしている
母からの一言が嬉しかった。
母は、
⦅おめでとう⦆
の言葉のみを送ってくれたのだ。
何も私に言うこともなく、
⦅おめでとう⦆
のみを。
彼と付き合ったのは
0時を過ぎた後だった。
次の日、付き合った日に、
ドライブデートをした。
彼の運転で、1時間半ほどかかるところへ、
ゆったりドライブをした。
車の中でも手を繋いで、離さなかった。
付き合えたことが夢じゃなかったことが信じれなくて、彼に、問いただした。
「わたしたち付き合ってるんだよね?」
「うん、付き合ってるよ。」
そんな会話を二往復ほどした。
その日のことはたぶん一生忘れない。
その日が今まで生きた中で
一番幸せを感じた1日だったのだ。
こんな会話を覚えている。
「わたしたち出会えたの本当に奇跡だよね」
「本当に奇跡だよ」
こんな会話、今思えば微笑ましい。
私はこの世で一番幸せ者だと感じた
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