流れた恋

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12話 - 共同財布 - たくさんの彼とお出かけをしているうちに、 お金のことについて話した。 毎回のデート代、 彼が出したり私が出したりしていた。 前回ご馳走してくれたから、今回はって言うのが毎回になってきて、なんだかお互い少し気を遣ってる気がしている。 なんだか奢り合いが苦痛に感じてしまって 私は彼に、共同財布を提案してみた。 共同財布とは お互いの給料から1万円ずつ共同の財布にいれて、そこから、デート代を払うというものだ。 共同財布にすることで、 私の気持ちも楽になり 彼とのデートを思いっきり 楽しめるようになった。 とある日に、お昼ご飯を買いにマックへ。 ドライブスルーで並んでる時、 彼とゲームをした。 マックの支払いを、 一の位、十の位、百の位、千の位で、 それぞれじゃんけんして負けた方が その位を支払うというゲームだ。 私は必ず勝つと意気込んで拳に力を入れた。 一の位 「じゃんけんぽん」 私の負け (まあまあ、一の位だから大丈夫) と次は勝つと意気込んだ。 十の位 「じゃんけんぽん」 またまた私の負け (大丈夫大丈夫、つぎつぎ!!!) 彼がなんだか強かったが、 次は勝てるだろうと思っていた。 百の位 「じゃんけんぽん」 私は叫んだ。またまたまた負けたのだ! (くぅ〜悔しい) 千の位 「じゃんけんぽん」 私は車の中で声がいっぱいになる程、 「うわああああ」 絶叫を上げた!!! 彼が爆笑してした。 負けた。 こんなに負けることがあるのか、 私はマックの支払い全額を払うことになった。 この勝負は、共同財布からではなく、 自費からとなったのだった。 これもまたいい思い出だ。
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