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4話 -年上からのアプローチ-
インスタを交換し、
私はお礼のDMを送った。
⦅今日はありがとうございました。⦆
⦅いえいえ、なにかお困りごとあればいつでも言ってくださいね⦆
と返信がきて、会話は終わったのだ。
そのまま、普通の日常を送り、日が経った。
特にその青年と連絡取ったりもなく、
私は気になっていたが、何も行動しなかった。
そんなとき、高校の友達と遊んでいた。
高校の友達だったため、地元ではなく、
1時間ほどかかるところに友達が住んでいる為、1時間ほどかけて車で行った。
久しぶりに友達に会った為、
とっても楽しかった。
友達4人と夜ご飯を食べた後、
遊びは解散となった。
20時ごろだっただろう。
青年の地元がこちらだったことを思い出す。
私は、青年にDMをした。
⦅久しぶり、今○○にいるんだけど、いま何してる?⦆
⦅いまは、会社の試験受けるための勉強してるよ⦆
と返信が来た。
私は無性に会いたくなり、
⦅今から会えたりしない?⦆
と送った。
3個上からの誘い、戸惑っただろう。
少し戸惑っていたが、
⦅すこしならいいよ⦆
と会うことになった。
その日は、10月31日。ハロウィンの日だった。
私はもう青年のことが気になってしょうがなかった。
私はハロウィンということもあって、
近くのセブンイレブンでお菓子を数種類買って、待ち合わせの場所まで行った。
待ち合わせは青年の家の近くの駅になった。
私が誘ったのはいいものの、手汗が止まらないほど、緊張した。
青年が来るまでの間、
鏡で自分と睨めっこ、メイク直しをずっと行っていた。
数分経った頃、青年が待ち合わせの駅に到着したことがDMで送られてきた。
⦅着きました⦆
と連絡があった。
私は車からおりた。
そしたら、青年も車から降りてきたため、
お互いがわかった。
お互いマスクは外してた。
私はそこで、青年に目を向けた。
一人暮らしの家で出逢った時はマスクをしてて、まだ素顔がわからなかった状態だったけど、
会った瞬間、私は青年に人生初めての
一目惚れをした。
私は言った。
「夜遅いのに来てくれてありがとう」
私は緊張しながらも話を続けた。
「ハッピーハロウィン」
と言いながらお菓子を渡した。
青年はかなりびっくりしていた。
「え〜ありがとう」
そういうと、袋に入ったお菓子を眺めていた。
人が喜んでると私自身も嬉しくなる。
幸せな瞬間だった。
青年は嬉しそうにこちらを見てきた。
(なんなん、可愛い、)
そんな目で見ないで欲しかった。
ドキドキが止まらない。
その後、車に線香花火が残っていたのを思い出す。私は、ハッと思い出し、
「すこしまってて」
と線香花火を車に取りに行った。
残り一本しかなかった線香花火を2人で一緒にした。駅の人目が気にならないところでこっそり。楽しかったすごく。すごく。
こんな青春を21歳で味わえるなんて、、
私は、青年のことを好きになったのだ。
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