うん

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うん

どうかな?って…私の頭は固定されたまま、視線をそらすことが出来ず、色々な意味で逃げられず。何か返事をしないと…と、彼の噂や印象などを頭の中に思い浮かべて自分の思いを確認。 うん…悪い噂聞かへん。寧ろ、いい噂話の方が多い。印象は、いい。文化祭の準備の時、友達とジャレジャレしながらもき直向(ひたむ)きな姿。お調子者に見えて、気遣いの出来る人。そんな姿を垣間見て、少しだけ気になってる人。友達からでいいなら、茶飲み友達からでも? 「あの、茶飲み友達からでもええの?」 と、聞いてみる。 「茶飲み友達って?」 そんな返事が返ってくるとは思わなかったのか、雪村君、目が点。あまり見ない彼に驚きながらも説明をする。 「えっと、放課後、天気が良かったら、お互いに好きな飲み物(のみもん)買って、公園のベンチで一緒に飲む。時々、ファーストフードに行ったりする…。お互いを少しずつゆっくり知っていく…みたいな…付き合うは、まだ先の先…ありかないか分からへん…」 説明をする声の音量が小さくなる。聞いた彼の反応は?と、彼の様子を伺う。 「うん。それでいい…それがいい。初めは、茶飲み友達からでいい」 と、満面の笑みで、それから私を再び抱き締める。そして耳元で囁く…「これからよろしく」と。私はそれに答えるように彼の腕の中で頷く。
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