【子どもの頃の僕へ】

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【子どもの頃の僕へ】

「1+1は2じゃないし たった一つの正解はない」 正解を教えてくれる先生はいないし 解法を教えてくれる教科書もない 気づけば増えてた 物価のニュース 比例式の片方だけが 大きくなって 解けないままで蟠る でも質問はできやしない 答えを知ってる 者もいなければ 何が分からないかも 分からない 誰一人として 満ちた教養は持ち合わせず ただあるのは強要だけ 誰一人として 答えの共有はできもせず ただいるのは梟雄だけ いつしか減ってた 未知なる時間 質量保存の法則は 崩れ落ちて 溶けないままで蟠る でも質問はできやしない 答えが載ってる 物もなければ 何が分からないかも 分からない 誰一人として 満ちた教養は持ち合わせず ただあるのは強要だけ 誰一人として 答えの共有はできもせず ただいるのは梟雄だけ 右を向いても 左を見ても 前にも後ろにも 答えはない 地面を掘っても 見つからない ふと見上げれば 見せかけの答え 飛び方を知らない僕は それすらも掴めない されど応えはすぐ近く 実は応えはすぐここに ドクンドクン 心がうるさい もう解くことはできやしない 答えを持ってる ものもなければ 何が分からないかも 分からない 誰一人として 満ちた教養は持ち合わせず ただあるのは強要だけ 誰一人として 答えの共有はできもせず ただいるのは梟雄だけ ただあるのは狂遊だけ それでも 制限時間はこの人生 答えがないながらも 今生懸命に探してみよう 根性出して探し続けよう 足掻いてみよう
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